無能な上司に評価を下げられた!会社に直訴してもムダな理由

毎日真剣に仕事に取組み結果も出している、周りの人からも評価されている、なのに無能な上司に評価を下げられたら、会社に直訴したい気持ちになる人は多いと思います。
でも残念ながら、直訴したとしても一瞬スッキリするかもしれませんが、その後はどうなるのでしょう?
それであなたの評価が上がることはあまり期待できず、単に後味悪い感じがずっと残ってしまうだけなのではないでしょうか。
では、なぜ会社に直訴してもイイコトがないのでしょうか?その理由についてまとめてみました。参考にしてみてください。
無能な上司に評価を下げられた!会社に直訴してもムダな理由
イイコトない理由【1】
会社に直訴するとどうなるのか
一般的な会社組織は、社長を頂点に、役員、本部長、部長、課長、非管理職というような縦のラインを構成しています。
この縦のラインは組織の根幹を成すものであり、これがないと会社という組織が成り立たなくなってしまいます。
ですから、会社の上層部はそのラインを乱したり、ラインを飛び越えて上司の上司へ直訴したりする社員を認めないものなのです。
たとえ、上司が無能であったとしても、それは変わらないのです。
直訴が認められないばかりか、縦のラインを無視する社員は信用を失い、上司からだけでなく、周囲の人からの評価も落とすことにもなりかねません。
また、会社への直訴が上司の耳に入れば、報復される可能性もあるのです。相手にはあなた以上の権限があるのですから。
評価が落ちるだけならまだいいですが、配置転換や、最悪の場合、会社を辞めなければならない事態になることもあります。
それほど危険な行為であるということは、しっかり頭に入れておきましょう。
イイコトない理由【2】
直訴する前にやるべきことがある
会社へ直訴ということを考える前に、自分自身の評価をもう一度真剣に、冷静に考えてみましょう。
本当に無能な上司のせいで自分の評価が低くされているのか、自分の仕事の仕方に問題はないのか、冷静に考え直してみましょう。同僚や先輩に相談してみるのもいいですね。自分のことを棚に上げて、上司の無能さを直訴、なんてことにはならないようにしたいものです。
そのうえで、どうしても納得できないのであれば、評価が不当に低くされている、と誰もが認めることのできる材料をそろえましょう。単に「評価に不満」というだけでは、直訴しても、ただのわがままとしかとらえられず、相手にしてもらえません。
そして、その材料を、会社ではなく、まずは上司に突き付けて真剣に話し合いましょう。上司を飛び越えて直訴しても、「上司とちゃんと話し合ったのか」と突き返される可能性も大きいからです。直訴を考えるならそれからです。
あなたが無能だと思っている上司も、真剣に話し合うことで、見方が変わってくるかもしれません。
相手を納得させられる客観的な材料もない、上司と真剣に話し合ってもいない状況で直訴しても、それは無謀な行為でしかありません。
直訴を考える前に、現状を変えていくためにできること、やるべきことはたくさんあるのです。まずは、それらを一つ一つクリアしていきましょう。
イイコトない理由【3】
上司の上司はどういう人なのか
無能な上司を飛び越えて会社に直訴する場合、その相手は「上司の上司」や「人事部」ということになるでしょう。
あなたはその人のことをどれほど知っていますか?
はたして、あなたの訴えを真剣に聞いてくれる相手でしょうか?相手が上司以上に最悪な人だという可能性もありますし、あなたの上司ととても仲がいい人なのかもしれませんよ。そうなると、事態はとてもまずいことになってしまいます。
会社の上層部にいる人たちは自分たちの同輩をおとしめようとしている社員に脅威を感じて、あなたの訴えを聞き入れない、ということも考えられます。
また、あなたの上司が本当に無能な人ならば、さらにその上の上司や人事部は、あなたが声を上げなくてもそのことを把握しているはずです。
あなたが直訴することなく、その上司の下で自分の仕事を着実にこなしていれば、案外周りの人はその姿を見ていてくれるものです。
「あんな上司の下でよくがんばっているな」とあなたを評価してくれているかもしれません。黙っている方がおトクということもあるものです。
(文:ルル)
今日のまとめ
無能な上司に評価を下げられた!会社に直訴してもムダな理由
いかがでしたか。会社への直訴は非常に危険な行為だということがお分かりいただけたでしょうか。理不尽だと憤る気持ちをぐっと押さえて、まずは冷静になりましょう。そして、心のギア・チェンジをすることをおすすめします。
無能な上司に対しては、「所詮この程度の人」と心の中で軽くあしらっておけば、あまり腹も立たないものです。心の中ではバカにしつつ、実際の仕事をする上では、自分が損をしないように、上司を立てて、したたかにたちまわればいいだけのことなのです。
それでも、どうしても収まりがつかないときは、信頼できる同僚や先輩、絶対に上司に伝わらないであろう口の堅い人に、愚痴を言ってスッキリするのもいいでしょう。
あまりストレスをため込まずに、自分なりの上司とのうまい付き合い方、距離の取り方を見つけてくださいね。
1. 会社に直訴すると、配置転換や、最悪の場合、会社を辞めなければならない事態になることも
2. 直訴する前に、現状を変えていくためにできること、やるべきことはたくさんあるはず
3. あなたの上司が本当に無能な人ならば、上司の上司に直訴しなくても、上層部や人事部はそのことを把握しているはず
あなたにオススメの記事
当サイトへのご訪問ありがとうございます。記事のご愛読に感謝します。